M&Aの最近のブログ記事

米オラクル、サンを74億ドルで買収 総合IT企業に

【シリコンバレー=村山恵一】ソフトウエア大手の米オラクルは20日、コンピューター大手のサン・マイクロシステムズを買収すると発表した。オラクルは現金でサンの株式を1株あたり9.5ドルで取得、買収総額は74億ドルとなる。オラクルはソフトからコンピューター機器まで幅広く手がける総合IT(情報技術)企業として世界市場で競争力を高める。

というニュースが舞い込んできた。一時はサンを買収するのは同業他社であるHPやIBMとみられていた。私もそう思っていた。ところが、サンを買収したのはDBソフト最大手のオラクルだった。

オラクルにとってみると、ソフトとハードの両面で主要企業のIT部門へ切り込んでいく戦略だろう。いい買い物なのか不良債権を取り込んでしまったのかは、オラクルの舵とり次第だろう。

同業他社が下位の会社を買収することや、YahooやGoogleクラスが面白い新興ベンチャーを買うのとは違って、今回のオラクルによるサン買収は、ソフトとハードでそれぞれ個性のある企業がくっつき、総合IT企業が急に生まれていしまうという醍醐味を感じる。同業者内の順位入れ替えではなく業界地図が変わりそうな勢いである。

身売りの噂が出てきたら、同業他社の枠を超えて、どことどこがくっつくと面白いかで予想したほうが的中しそうだ。

今日はM&A絡みの話題が多い。
ジャストシステム、計測機器大手のキーエンス傘下に

ジャストシステムと言えば日本語ワープロ一太郎の開発元である。一太郎を使わずしもカナ漢字変換辞書ATOKを使っている人は結構いるはず。そしてキーエンスは、QRコードをデンソーと共同開発した会社である。

キーエンスによるジャストシステムの株式取得は、3期連続赤字に陥ったジャストシステムをキーエンスが救済する形だ。このご時世、救済に名乗りを上げる会社なんてなかなかいなさそうであるが、技術者魂のある会社を救うのは、やはり技術者魂のある会社のようである。
米IBMによる、サン・マイクロシステムズの買収交渉が決裂した。価格の折り合いがつかなかったらしい。
IBMがサン買収か、IT市場はどう変わる? (ITpro)に、HP, IBM, サンの売上高、販売構成、日本のメーカとの提携関係などが解説されている。

IBMとHPの売上構成などから、私はSUNを買うべきはIBMでなくてHPだと思っていた。SUNの資産はCPUのSPARCとOSのSolaris。それらをIBMが持っていっても、IBM社内での補完にはあまりならず、単に売るブランドが増えるだけ。決裂すべくして決裂したんだと思う。
今日は面白い買収の話が多い。NTTドコモは、ビリーズブートキャンプを大ブレークさせたオークローンマーケティングの株式の51%を310億円で取得し、子会社化すると発表した。(2009/4/6)

ショップジャパンをドコモが買ったと言ったほうが分かりやすいだろう。ドコモの気持ちはわかるけど、金に物を言わせているだけで、戦略の薄っぺらさを感じてしまう。数年後には株式売却しそうだ。相手は、コナミスポーツか?

NTTドコモとしては携帯決済を流行らせたくて必死。だから売る人を手っ取り早く参加に収めてしまえという図式。ファッション品や旅行商品では、販売元が多すぎる。テレビを変な時間に見ている人へのアプローチが上手いTV通販に的を絞ったんだとおもう。携帯だってここ10年は、することがないから携帯で遊ぶという人が幅をきかせている。通販と携帯に共通点があるのだ。そこへきて通販元はそんなには数がなく、一社での売り上げはそこそこある。

名古屋のオークローンマーケティング社。ショップジャパンというブランドでテレビ通販をしていた。そんなに大きな会社ではない。ところがアメリカのビリーズブートキャンプを持ってきて、大ブレイク。麻生さんまでアセアンの外相会議でパフォーマンスするくらい。日本人の楽してダイエットに対して、汗かいてダイエットという健全な方向へ一石を投じた。その後も、コアリズムとかターボジャムのチョイヒットwが続く。

他の通販といえば、ジャパネットたかた、あそこは長崎が拠点で拡大路線を敷いていないため、買収話はないだろう。ショップチャネルは、ここは規模が大きいので、どちらかというと買収する側。というわけで、サイズ的にもオークローンマーケティングは買収されるに手頃な大きさだったと思われる。

Auやソフトバンクはマネしないと思うけど。
楽天がオーネットを買っていたことに今更ながら気づいたので、その戦略を考えてみた。

気づいたのは2009年3月29日の朝刊、「O-net 楽R天 結婚情報サービスという選択 婚活は会員数No.1のオーネットで」という全面広告があったから。ネットで調べると2008年8月に楽天はオーネットの全株式を取得し連結子会社化していた。

株式会社オーネットの連結子会社化について(楽天、2008/8/21)
...「楽天市場」や「楽天トラベル」および「インフォシーク」をはじめとする楽天グループのさまざまなサービスとの連携を実現することでシナジーを創出し...
結婚を抑えることはそのカップルのお財布を10年くらい抑えることになるくらい、喉から手が出るほどほしい情報なんです。なぜかというと、
  • 婚約指輪
  • 結婚式場
  • 引出物
  • 新婚旅行
  • 新居
  • 嫁入り道具
  • 出産準備
  • 初節句(5月人形、雛人形)
  • 子供服
  • ランドセル
  • 学習机

という風に、結婚を起点に10年くらいは高額商品の消費がつながっていきます。よくあるでしょ、子供が生まれるとどこで聞きつけたのか、ダイレクトメールが来るようになることが。個人情報保護がうるさくなかった以前は一度消費活動が起こった事業者から、次のステップの消費活動が起こる事業者へ名簿が流されていたのは明白です。

上にあげたリストですけど、どれもネットで買うという性質のものではありません。結婚指輪をネット買ったりしませんし、5月人形をネット買うのもあまりしません。しいて言うと新婚旅行くらいでしょう、ネットで買うのは。でもこれらの商品をネットで売る商店を楽天はたくさん抱えています。消費者はこれらの商品をネットで買うことの抵抗が徐々に低くなってくるのは間違えありません。

旧来はネットで買わなかった商品でもネットで買うことの抵抗感をなくすのが目的です。楽天がオーネットを買収したのは。オーネットでカップルとなった人に、楽天から「こんな商品はいかがですか」と節目に案内がやてくると、ごく自然にそれを検討してしまいますよね。そうやって、ネットで売れるものを増やしたいのです。

結婚活動サービスの会社は数社ありますが、楽天の目的を達成るためには、婚活最大手の買収しかありえなかったのです。それが戦略。